前回までの記事で、弓具は5万円程度でも購入可能なこと、最初に購入すべき弓具一覧と購入する際につまづいてしまうポイントについて整理しました。
前回までの記事
本記事では、実際に弓具を購入した弓具について、どのように選んだのか、何を基準に購入したかなどを詳しく整理していきます。
私が選んだ低価格な弓具その1(ハンドル)
今回購入するのは部活での使用に耐えられる弓具である必要がありますし、見た目も十数万円の弓具と比べてもひけをとらないものを選びたいですね。
しかしながら予算は少ないという状況で、私はこのように選びました。
低予算での「ハンドル」選び
ハンドルを選ぶ前に決めなくてはならないのは「材質」「ハンドルの大きさ」「メーカー」です。それぞれどの様に選んだのか解説していきます。
材質について
ハンドルのサイズを選んだら、次は材質選びです。「木製」「アルミ製」「カーボン製」など様々ありますので、それぞれの特徴を整理しました。(こもあき調べ・整理)
材質 | 解説 |
---|---|
カーボン | ・超高級品 ・長期的にみると、良いのを購入する必要がある。 |
アルミニウム | ・同じアルミ製でも、強度が違うものがある ・見た目はカーボン製よりは若干劣る(個人的感覚) |
マグネシウム | ・商品数が少ない ・見た目も値段もアルミ製とほぼ同じ(個人的感覚) |
木製 | ・アミューズメント用のイメージ ・低価格だが、部活に持たせるには向いていなさそう |
長い目で見ればカーボン製を最初から購入しておくのも手だが、子供に使用させるのであればプレイスタイルによりハンドルサイズを変えたくなる可能性もあるので、やめておきました。
そこで、見た目も高級品から引けを取らない(たぶん)アルミニウム製が最適であると判断しました。
ハンドルのサイズを選択
ハンドルを選ぶ前に、弓の全長(ボウレングス)を決める必要があります。ボウレングスの一般的な決め方は、引き尺(ドローレングス)から算出する方法と、腕の長さから簡易的に推測する方法がありました。
ドローレングスを推定する方法については、前回の記事(https://comoaki.com/archery02/)にまとめています。
私は最終的に韓国のアーチェリーメーカー「WIN&WIN」に関連する「WNS」という商品を選びましたので、WIN&WINの公式ブログから情報収集をしましたところ、次の情報を見つけました。
引き尺 | 弓サイズ | ハンドル | リム |
---|---|---|---|
22-25 | 64 | 23 | ショート |
25-27 | 66 | 25 | ショート |
27-29 | 68 | 25 | ミディアム |
29-31 | 70 | 25 | ロング |
31〜 | 72 | 27 | ロング |
※上記情報は下記のWIN&WIN公式ブログから引用
https://ameblo.jp/winjapan-news/entry-12180257266.html
同じ弓の長さでも、好みによりハンドル長さ、リム長さの組み合わせは複数ありますが、上表が基本のようです。
メーカーを選ぶ
アーチェリー専門の通販サイトでは色々なメーカーのハンドルやリムを取り扱っています。
「HOYT」「WIN&WIN」「MK ARCHERY」「WNS」など、アーチェリーを全く知らない私には聞いたことのないメーカーばかりで、どれを選んでよいのか全く分かりません。
私は1つ1つのメーカーを調べ「オリンピックなどの競技で使用されているか」を中心に調べていきましたが、その中で、気になるメーカーを見つけました。
「WNS」です。WNSは高級品である「WIN&WINのCEOの知識とエンジニアリング スキルに基づいて、WNS 製品はすべての人向けに設計および製造されている」と公式Webサイトに記載されておりました。
私が選んだハンドル
私が選んだのは、タイトルに貼った写真の「WNS EXPLORE DX」です。
注意しなくてはならないのはドローウエイトが40lbsとなっており、40ポンドまでの使用が推奨されていることです。将来のポンドアップ時には買い替える必要が出てくるかもしれませんが、部活で使用する分には十分ではないかと思います。
なんとこれで15,840円です!
項目 | 規格/形状 |
---|---|
ハンドル素材 | アルミニウム |
リム取付方式 | ILF式 |
ドローウエイト | ~40lbs |
サイズ | 25インチ |
重さ | 1,200g |
メーカー | WNS |
大手通販サイトのハンドルもチェック
大手通販サイト「Amazon」では、アーチェリーのハンドルを購入することができます。どのようなハンドルを入手可能なのか確認してみました。検索すると、かなりの数ヒットしますが、出品者はすべて同じのようです。
お得なハンドル・リム・プランジャー等のセット
ハンドルとリムに加えて、プランジャーなどもセットになっているお買い得品について、詳しく調べてみたいと思います。
項目 | 規格/形状 |
---|---|
ハンドル素材 | アルミニウム |
リム取付方式 | ILF式 |
ドローウエイト | 18~40lbs |
サイズ | 25インチ |
重さ | 1,060g |
メーカー | SANLIDA |
上記のハンドルに、リムサイズ、ポンド数を選ぶ仕様となっているようです。
SANLIDAというメーカーは中国製で一部アーチェリー専門のオンラインショップでも取り扱われており、コスパが良い商品となっています。
また、検索するとコンパウンドボウなども販売していることが分かります。
【購入の際に注意したい点】
かなり低価格なので、これから始めようと思う方には最適だと思いましたが、私は納期が最大20日であることから断念しました。待てる人には良いかもしれません。
私が選んだ低価格な弓具その2(リム)
リムについても色々なメーカー、素材のものが存在しています。
まず、考えたいのはリムを買う時に(ポンド数)を選ばなくてはならない事です。最初は弱いポンドから初めて、徐々に上げていく必要があるため、可能であれば「レンタル」することをお勧めします。
低予算での「リム」選び
リムを選ぶ前に決めなくてはならないのは「ポンド数」「サイズ」「材質」です。それぞれどの様に選んだのか解説していきます。
ポンド数について
最初は使用者の体力に合わせて弱いリムを選択する必要がありますが、レベルアップにより買い替えていくのは相当なお金が必要となります。
可能であればレンタルを選択、レンタルが出来なければ安いものを購入する必要があります。
サイズについて
サイズについては、ハンドルのサイズ選択と同じですが、再掲します。こちらをタップ(クリック)
引き尺 | 弓サイズ | ハンドル | リム |
---|---|---|---|
22-25 | 64 | 23 | ショート |
25-27 | 66 | 25 | ショート |
27-29 | 68 | 25 | ミディアム |
29-31 | 70 | 25 | ロング |
31〜 | 72 | 27 | ロング |
材質
材質は、表面素材とコア素材に分かれます。
グラス、カーボン、ウッドコア、フォームコアなど多彩にあり、それぞれ特徴があると思いますが最初のリムはすぐに使用しなくなる(経験則)ので、とにかく安価なものを選ぶのが良いと思います。
私が選んだリム
私が選んだのは、上に貼った写真のWNS EXPLORER DXです。
もう少し安いもののでも良いかと思いましたが、ハンドルとリムのメーカーを合わせることにしました。
大手通信販売サイトのリムもチェック
検索するとすぐに見つかります。
気をつけなけらばならないのは「ILF式以外のリムも売られている」ことです。値段が安いからと言ってすぐに飛びつかず、ILF式であるかどうかを確認してから購入することをおすすめします。
ハンドルの説明で紹介した「SANLIDA」製もあり、私が購入したWNSよりも安いようです。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本記事では、アーチェリーを始めるために必要となる道具のうち、ハンドル、リムを購入した経験をもとに記事とさせていただきました。
同じように悩んでいる方の手助けに少しでもなれば幸いです。
今回分かったハンドル、リムを低価格で購入する際の選び方について箇条書きで整理します。
- 高級ではないハンドルも存在する。
- 一流メーカーの関連会社が生産しているハンドルも存在する。個人的な感想としては見た目も悪くない。
- リムは可能であればレンタルが良い。
- 購入する場合は、ポンドアップを考慮して低価格なものが良い。
次の記事では、矢と弦(ストリング)の私が検討した選び方について解説します。矢と弦も相当苦労しました。
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