本記事では、北海道増毛郡増毛町の酒蔵「国稀」の日本酒を紹介(レビュー)しています。
なお、増毛町は「ましけちょう」と呼びます。

データはあくまで個人的な感想です。また、醸造年等の要素により違いがある場合があります。



佳撰、上撰の違いについては、後半で整理しています
北海道の酒蔵「国稀」について


「国稀酒造」に関する基本的な情報
国稀の醸造元である「国稀酒造」の基本情報です。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 蔵名 | 国稀酒造株式会社 |
| 所在地 | 北海道増毛郡増毛町 |
| 創業年(西暦) | 1,902年 |
| 創業年(和暦) | 明治35年 |
| 主要な銘柄 | 国稀 |



北海道の酒蔵ですが、国稀酒造にはまだお邪魔していません
行った暁には、酒蔵レポートも作成します。
「国稀」佳撰


「国稀」佳撰のスペック
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 種類 | 普通酒 |
| 精米歩合 | 65% |
| 原料米 | 国産米 100% |
| アルコール度数 | 15.5% |
| その他 | 糖類添加 |



なんと、この国稀は900ml(5合瓶)で税込み1,000円を切る価格で販売されています
※ 価格は執筆時点(R7.11月)
「国稀」佳撰のこもあき評価


「国稀」佳撰の感想(色と香り)


ややブラウンが入った透明色といった雰囲気の色合いです。
香りは、「さくらんぼ」とか「すもも」といったような酸味を連想させるフルーツを感じました。
価格の安いお酒に時々あるような、違和感を感じる香りは一切ありませんでした。
「国稀」佳撰の感想(味)
この値段でこの味?と思うほど、美味しかったです。
飲み口はスッキリしていますが、後半は甘味、酸味、辛みが広がりました。
余韻はややアルコール感が残ります。
糖類の添加について
糖類の添加で味を調整しているお酒は、少し違和感があることが多いですが、このお酒に関しては、殆ど気になりませんでしたよ。
「国稀」上撰


「国稀」上撰のスペック
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 種類 | 普通酒(従来の1級酒) |
| 精米歩合 | 65% |
| 原料米 | 北海道産吟風100% |
| アルコール度数 | 15.5% |



スペック的には「本醸造」といってもよさそうですが、敢えて言っていないのでしょうか?
※ 価格は執筆時点(R7.11月)
「国稀」上撰のこもあき評価


「国稀」上撰の感想(色と香り)


色は写真のとおりスッキリ透明です。
香りは、「ライチ」とか「さくらんぼ」とかを感じさせる香りがアルコールに乗って来るという印象
「国稀」上撰の感想(味)
第一印象は、淡麗
ラベルでは辛口との事でしたが、すっきりながらも、しっかり甘みも感じました。
雑味なども全くなくないので、スイスイ飲んでしまう系の日本酒です。
お刺身などと飲みたい日本酒です。
後味は若干アルコール感が口に残る印象でした。
「国稀」佳撰と上撰の違いを比較


佳撰と上撰について
公式webサイトには「上撰」は「従来の1級酒タイプ」と記載されています。
昔は日本酒の格付けを「特級」「一級」「二級」に分けられており、その格付け方法は国税庁による「きき酒」で決められていたとの事です。



つまり、上撰は旧1級相当なので、美味しいお酒という事になりますね
製法などの比較


| 項目 | 佳撰 | 上撰 |
|---|---|---|
| 精米歩合 | 65% | 65% |
| 原料米 | 国産米 | 北海道産吟風 |
| アルコール添加 | あり | あり |
| 糖類添加 | あり | なし |
| アルコール度数 | 15.5% | 15.5% |
| 価格 | 870円(税抜) | 980円(税抜) |
※ 価格は900ml(R7.11月)



吟風国稀という少し良いお酒もありますが、上撰も吟風なのですね!
結局どっちを買えばよい?
どちらも甲乙つけがたいですが、私は甘いお酒が好みですので「佳撰」を選んでしまいそうです。
選び方の一案
(注意)下記は私の勝手な妄想ですので、参考程度です・・。
- 糖類添加が許せない人は「上撰」
- 淡麗辛口が苦手な人「佳撰」
- とにかく安い方がいい人「佳撰」
- 食中酒にしたい人「上撰」
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