本記事では、埼玉県上尾市の「北西(きたにし)酒造」で醸造されている日本酒を飲んだ感想を紹介(レビュー)しています。

PearlやSaraなど、おしゃれな日本酒が多いイメージですが、文楽という伝統的な日本酒も作られています
「北西酒造」について
「北西酒造」に関する基本的な情報


項目 | 情報 |
---|---|
蔵名 | 北西(きたにし)酒造株式会社 |
所在地 | 埼玉県上尾市 |
創業年(西暦) | 1,894年 |
創業年(和暦) | 明治27年 |
主要な銘柄 | 文楽、Pearl、彩來(サラ) |
文楽の由来
”日本の伝統芸能”文楽”。世界に誇る人形浄瑠璃の舞台は、義太夫・三味線・人形遣いの三つの要素で紡ぎだされる物語を通して、国内外の多くの人々を魅了”
”文楽をこよなく愛した創業者の亀吉は、この三位一体の精神を米、麹、水で造り出す日本酒に生かしたいという想いを込め、銘柄を”文楽”と命名”
※ 上記 ” ” 内は北西酒webサイトより引用
特別純米無ろ過生原酒「Bunraku Reborn」


最初に、私が初めで出会った北西酒造の日本酒、Bunraku Rebornです。



文楽のリボーン
伝統を大切にしつつ、生まれ変わらせた美味しい日本酒です
特別純米無ろ過生原酒「Bunraku Reborn」のスペック
項目 | 情報 |
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種類 | 特別純米(無濾過生原酒) |
精米歩合 | 55% |
原料米 | 秋田酒こまち100% |
アルコール度数 | 16% |



原料米の情報は、購入した酒屋さんから教わりました
Bunraku Reborn について
2021年1月から「Bunraku Rebornシリーズ」は販売されています。
若手の蔵人を中心に「檸檬のような酸味があるお酒」をコンセプトとして醸造されているとの事です。
若い蔵人が手掛ける日本酒は、ほとんどの場合甘みと酸味のバランスが私の好みで美味しいものが多く、この「Bunraku Reborn」もとても美味しいです。
特別純米無ろ過生原酒「Bunraku Reborn」のこもあき評価


特別純米無ろ過生原酒「Bunraku Reborn」の感想(色と香り)


色合いは写真のとおりですが、ほんの僅かにイエロー色を感じる印象です。
香りは特徴があって、お米っぽいのですがもう少し甘そうな印象をうけます。「お米+はちみつ」の香りに私は感じました。
華やかな香りという分けではありませんが、丁度心地よいやさしい香りです。
特別純米無ろ過生原酒「Bunraku Reborn」の感想(味)
ちょうど良い甘さと、負けないぐらいの酸味がありとても美味しい日本酒です。
ラベルに書いてある通り「檸檬の様な酸味」です。
甘みは、ねっとりとした「ブドウ」の様な甘みです。
辛さは殆どなく、最後に若干感じる程度です。
純米吟醸「彩來」(sara)


続いては、純米吟醸「彩來」(sara)です。
純米吟醸「彩來」(sara)のスペック
項目 | 情報 |
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種類 | 純米吟醸酒(生) |
精米歩合 | 50% |
原料米 | 国産米100% |
アルコール度数 | 16% |
純米吟醸「彩來」(sara)のこもあき評価


純米吟醸「彩來」(sara)の感想(色と香り)


色合いは、ほぼ透明で青っぽく見える。
香りは、青りんごっぽいような、桃っぽいような、梨の雰囲気も少しある香りで、とても華やかです。
純米吟醸「彩來」(sara)の感想(味)
フレッシュで爽やかな印象。甘いですがねっとり系ではありません。
開封直後は発泡感があります。
口に広がる香りと、甘味酸味と少し感じるうまみが一気にきます。雰囲気はマスカット。
数日保管して、発泡がなくなったあとはより甘みと酸味が際立ちます。
同時に苦味も増えるので、グレープフルーツ感もでてきます。
彩來(sara)アルタイル


彩來(sara)アルタイルのスペック
項目 | 情報 |
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種類 | 生酒 |
精米歩合 | 非公開 |
原料米 | 国産米100% |
アルコール度数 | 14% |
Sara the starry night シリーズ
Sara the starry night は、アルタイルのほか、Vesperもあります。
私は買い逃してしまったので紹介はできませんが、きっと美味しいです。



個人的には、赤いラベルのアルタイルが彦星なので、もう一つはベガ(織姫)であってほしかったです
彩來(sara)アルタイルのこもあき評価


彩來(sara)アルタイルの感想(色と香り)


色合いは、若干ブラウンが入っている透明色です。
香りは、りんごとかすももを感じる甘酸っぱい雰囲気で、とてもいい香りです。
彩來(sara)アルタイルの感想(味)
フレッシュで甘酸っぱい印象で、開封直後は微発泡を感じました。
甘さは杏のような強いコクを感じます。
とってもフルーティーな杏サイダーを連想させる味です。
開封後に数日おいてから飲むと、発泡感は抜けてまた違った雰囲気になります。
甘さがよりトロっとして、レモンドリンクのように甘酸っぱくて美味しいです。
私は数日置いておいた味の方が好きでした。
Pearl「純米大吟醸無ろ過生原酒」赤磐雄町


こちらはPearl(パール)純米大吟醸無ろ過生原酒で、赤磐雄町を使用したものです。
Pearl「純米大吟醸無ろ過生原酒」赤磐雄町のスペック
項目 | 情報 |
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種類 | 純米大吟醸(無濾過生原酒) |
精米歩合 | 50% |
原料米 | 赤磐雄町100% |
アルコール度数 | 16% |
赤磐雄町とは
一般的に岡山県産の雄町が「備前雄町」と呼ばれ、他県産と差別化されています。その、岡山県産の中でも赤磐市で造られた雄町を「赤磐雄町」としてブランド化されています
Pearl「純米大吟醸無ろ過生原酒」赤磐雄町のこもあき評価


Pearl「純米大吟醸無ろ過生原酒」赤磐雄町の感想(色と香り)


色合いは、うっすらイエローが見え隠れする透明色です。
香りは、開封直後はフルーツのパイナップルを感じさせる香りで、とてもいい香りです。
開封後しばらく時間を置くと、バナナっぽく変化しました。
Pearl「純米大吟醸無ろ過生原酒」赤磐雄町の感想(味)
香りは酸味を連想させましたが、それほど酸味の強い日本酒ではなく、甘い印象の強い日本酒でした。
甘さは、ミルキーな甘さで、杏仁豆腐に近い甘さに感じました。
後半はやや苦みが口の中に広がる印象。
甘さの切れはとても良かったです。


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