本記事では、北海道根室市「碓氷勝三郎商店」の銘酒「北の勝」を紹介(レビュー)しています。
私の地元、北海道ではよく飲む日本酒、北の勝ですが、お店でよく見かける「鳳凰」や「大海」のほかにも美味しい日本酒が沢山ありますので、私が購入した限りですが紹介していきます。

今回は「北の勝」辛口のイメージが強いですね
「北の勝」の蔵元「碓氷勝三郎商店」について


北の勝の蔵元「碓氷勝三郎商店」に関する基本的な情報
北の勝「鳳凰」「大海」の醸造元である「碓氷勝三郎商店」の基本情報です。
項目 | 情報 |
---|---|
蔵名 | 碓氷勝三郎商店 うすいかつさぶろうしょうてん |
所在地 | 北海道根室市 |
創業年(西暦) | 1,887年 |
創業年(和暦) | 明治20年 |
主要な銘柄 | 北の勝 |
碓井勝三郎商店(北の勝)と言えば、1月に販売される「搾りたて」が有名です。
根室市かお隣の釧路市に住んでいれば購入(又は居酒屋飲み)できる機会はあるのですが、札幌などでは入手困難です。
公式のwebサイトなどは見当たりませんが、根室市の公式㏋には観光プロモーション動画があり、北の勝の動画も用意されていました。興味がありましたら下のリンクからどうぞ。
【1月限定】北の勝「搾りたて」生詰


まずは、一番有名な「搾りたて」から
このお酒はとても人気があるので、発売日には根室市まで購入しに行くという猛者も・・
年に1度しか発売されないため、機会を逃すと1年待つことになります。なので、地元の方でも小売店に並び、整理券を入手する必要があるとのこと。
北の勝「搾りたて」生詰のスペック
項目 | 情報 |
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種類 | 非公開(生詰) |
精米歩合 | 非公開 |
原料米 | 国産米100% |
アルコール度数 | 18~19% |
出荷時期 | 1月 |



スペックは非公開が多いですね
でも口コミの「美味しい」だけで十分です
北の勝「搾りたて」生詰のこもあき評価





まだ、2024と2025の2回しか飲んでいませんが、年ごとに味に違いがあるように感じました
北の勝「搾りたて」生詰の感想(色と香り)


色は写真のとおり、滓(おり)が僅かにういており、ややイエローっぽいです。。
フレッシュ感があり、とてもいい香りです。
表現するならば、ライチのようなフルーティな香りを放っています。
北の勝「搾りたて」生詰の感想(味)
フレッシュですっきりとした甘さと、キリっとした良い苦みを持ち、とても美味しいです。
2024年はやや苦みが強い印象でしたが、2025年のものは丁度良い苦みで飲み飽きせずに飲める日本酒でした。
開封から時間が経ってしまうと、やや苦みが弱まるように感じましたので、お好みに合わせて飲み進めるのも楽しいですね。
わずかに滓がありました。


【通年】北の勝「鳳凰」


こちらは通年販売されている北の勝「鳳凰」です。
北海道では食品量販店などでも入手可能なとてもポピュラーな日本酒で、私の印象としては「お手頃価格なのに美味しい」です。
こちらのお酒は普通酒ですが「上撰」の扱いです。(大海は佳撰)



「上撰」は酒税法上の分類ではありませんが、酒蔵等で定めている階級で、一般的には「特選>上撰>佳撰」の並びです
北の勝「鳳凰」のスペック
項目 | 情報 |
---|---|
種類 | 清酒(普通酒) |
精米歩合 | 非公開 |
原料米 | 国産米100% |
アルコール度数 | 15~16% |
出荷時期 | 通年販売 |
北の勝「鳳凰」のこもあき評価


北の勝「鳳凰」の感想(色と香り)


鳳凰の色は、ほぼ無色透明でした。
香りは、フルーツのさくらんぼを思い出す、酸味のありそうな香りで、穏やかに薫っています。
北の勝「鳳凰」の感想(味)
鳳凰の味の特徴としては、やや苦味を強めに感じることでしょうか。
酸味と甘味を感じたあと、苦味と渋味を感じます。苦味は薬の仁丹を思い出す複雑な苦味です。
燗にしてのむと、酸味がより際立ち、苦味はあまり感じなかったので、熱燗にして飲むのもおすすめです。
【通年】北の勝「大海」


こちらも通年販売されている北の勝「大海」です。
こちらのお酒も、鳳凰と並び食品量販店などでも入手可能なとてもポピュラーな日本酒で、私の印象としては「とてもお手頃価格なのに美味しい」です。
こちらのお酒は普通酒ですが「佳撰」の扱いです。(鳳凰は上撰)



繰り返しになりますが、一般的には「特選>上撰>佳撰」の並びです
北の勝「大海」のスペック
項目 | 情報 |
---|---|
種類 | 清酒(普通酒) |
精米歩合 | 非公開 |
原料米 | 国産米100% |
アルコール度数 | 15~16% |
出荷時期 | 通年販売 |
北の勝「大海」のこもあき評価


北の勝「大海」の感想(色と香り)


大海の色も鳳凰と同様に、ほぼ無色透明です。
香りは鳳凰のような特徴はなく、アルコールの香りが強いです。
※正確にはアルコールの香りではなく、アルコール感という意味です。
北の勝「大海」の感想(味)
甘さがやや強く感じ、旨味もありますが、鳳凰と比較してややアルコールっぽさが強い印象です。
アルコールっぽさはありますが、これで税込み700円位なので、大満足です。
個人的には酒盗とか、塩辛などの濃厚なアテと一緒にのみたい日本酒でした。
おわりに


記事を読んでいただいてありがとうございました。
北の勝「鳳凰」や「大海」は北海道内であれば比較的購入しやすい日本酒なので、何かの用事で北海道に来たら是非飲んでもらいたいです。
そのほか、本醸造や大吟醸などもありますが、売っている場所は限られますので欲しい方は事前に調査するか、根室市で買うことをおすすめします。