安定のいい香り「大信州」|限定品、試験醸造など多数紹介(入手時期・方法も)

大信州「香月」
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本記事では、長野県の酒蔵の大信州酒造株式会社の銘酒「大信州」を紹介(レビュー)しています。
大信州は香りに魅了されて日本酒を飲むようになった私にとっては、象徴的な日本酒で思い入れがあり、定期的に購入していますので、順次ご紹介していきます。
また、超限定酒は入手時期や購入する方法についても紹介させていただきます。

データはあくまで個人的な感想です。また、醸造年等の要素により違いがある場合があります。

予算の関係で、購入する日本酒の価格帯は「普段呑み」で買えるお値段のものに限定しています。

目次

「大信州」の蔵元「大信州酒造」について

大信州の試験醸造酒「カスミニヒカリサス生」

大信州の蔵元「大信州酒造」について

大信州の醸造元である「大信州酒造」の基本情報です。

項目情報
蔵名大信州酒造株式会社
所在地長野県松本市
創業年(西暦)1,880年
創業年(和暦)明治13年
主要な銘柄大信州、香月

冒頭でもお伝えしておりますが、大信州はどのお酒(種類)を購入しても必ずいい香りで、私が日本酒を好きになり始めたころに良く購入させていただいておりました。

最近見かけていませんが、大信州の豊野蔵で造られた「豊乃蔵」という日本酒、時期により生酒も販売されていて、当時の価格は一升瓶で2,600円と、反則級の美味しさと安さで、頻繁に購入していました。

大信州「かすみにヒカリサス」生

大信州「かすみにヒカリサス生」の瓶

最初に、大信州「かすみにヒカリサス」生を紹介させていただきます。

このお酒は、コロナの収束を願って醸造された特別なお酒ですので、もう手に入らないかもしれません。

大信州「かすみにヒカリサス」生のスペック

項目情報
種類純米酒(うすにごり)
精米歩合非公開
原料米非公開
アルコール度数16%

情報が少なくてすいません

大信州「かすみにヒカリサス」生のこもあき評価

大信州かすみにヒカリサス生のラベル
香り
軽やか
華やか
甘味
軽快
濃厚
酸味
軽い
強い
旨味
軽い
強い
辛味、苦味
軽い
強い

大信州「かすみにヒカリサス」生の感想(色と香り)

大信州かすみにヒカリサス生の色合い

「かすみ」と表現していますが、うすにごりのような感じです。

写真は、上澄みと、底の濃い部分です。

香りは、とても華やかで、フルーツの「リンゴ」や「なし」に近い香りです。

大信州「かすみにヒカリサス」生の感想(味)

味は最高です。

最初、一瞬だけ「淡麗かな?」という気がしましたが、あとから甘みと旨味をぐっと感じました

辛さや苦みは弱く、とても飲みやすい日本酒でした。

大信州「槽場当日詰め」番外品

大信州番外品「槽場当日詰め」の瓶

次にご紹介するのは「槽場当日詰め」(ふなばとうじつづめ)です。

槽場当日詰めとは?

「槽場当日詰め」は今年度のお米で醸造した日本酒の一番最初(仕込み1号)を、文字通り槽場(ふなば)で絞った「しぼりたて」をそのまま瓶詰めしたものです。

槽場について解説します
日本酒は上槽(じょうそう)と呼ばれる機械で醪(もろみ)を搾って出てきた液体です。昔は搾る機械を槽(ふね)と呼んでいたことから、搾る場所を槽場とよばれております。

しかも、11月に行われる「大信州槽場詰」に参加した酒屋のみが取り扱うことが許される限定酒で、各店30本限定のレア酒です。

大信州番外品「槽場当日詰め」のスペック

項目情報
種類純米吟醸酒
精米歩合59%
原料米産契約栽培米ひとごごち100%
アルコール度数16%
仕込水北アルプス連峰伏流水

令和4年度購入時の情報です

大信州番外品「槽場当日詰め」のこもあき評価

大信州番外品「槽場当日詰め」2022のラベル
香り
軽やか
華やか
甘味
軽快
濃厚
酸味
軽い
強い
旨味
軽い
強い
辛味、苦味
軽い
強い

今回の日本酒は、開封後の味の変化が大きかったですので、一番気に入った3日目の評価を記載しています

大信州番外品「槽場当日詰め」の感想(色と香り)

大信州番外品「槽場当日詰め」の色

色は新酒らしいスッキリとした透明です。

香りについては「メロンの様な」という表現が適切かと思います。

開封したてよりも、翌日のほうが香りが強く感じました。翌日以降は芳醇かつ華やかな香りとなっていました。

大信州番外品「槽場当日詰め」の感想(味)

新酒で搾りたてのため、とてもフレッシュ感があり、微発泡(舌にピリピリくる)です。

飲み口の雰囲気としては、いわゆる「辛口系」です。優しい甘さを感じますが、すぐにキレていき、酸味と旨味を感じることが出来ます。

最後に、若干ですがお酒の苦みを感じることができます。

大信州番外品「槽場当日詰め」の入手方法

大信州番外品「槽場当日詰め」

前述したとおり、「大信州槽場詰」に参加した酒屋のみが取り扱うことが許される、各販売店30本限定のレア酒となっております。

高確率で購入するための手順を考えてみました。

私の考えた手順は次の通りです
(必ずしもうまくいくとは限りません)

  1. 大信州を取り扱う酒屋(特約店)を見つける
  2. その酒屋さんをひいきにするなどして良好な関係を構築
  3. 11月ころ「大信州槽場詰に参加するか」と「日程」を聞き出す
  4. 店舗に並んだら購入

残念ながら今年度に入手できなかった方は、当日詰めではありませんが、普通の「槽場詰め」もありますので、ご賞味してみてはいかがでしょうか

大信州「掟破り」生

大信州の掟破り生の瓶

続いて、黒いラベルの「掟破り」です。

センセーショナルなネーミングですが、これがとても美味しいのです。

「掟破り」は、シングルタンクではなく、複数の純米大吟醸をブレンドして瓶詰めされております

大信州番外品「槽場当日詰め」のスペック

項目情報
種類ブレンド酒
精米歩合非公開
原料米長野県産金紋錦
アルコール度数16%

酒屋さんからの情報ですと、純米大吟醸の日本酒をブレンドしているとの事です

大信州「掟破り」生のこもあき評価

大信州の掟破り生のラベル
香り
軽やか
華やか
甘味
軽快
濃厚
酸味
軽い
強い
旨味
軽い
強い
辛味、苦味
軽い
強い

大信州「掟破り」生の感想(色と香り)

大信州の掟破り生の色

色は、透き通った透明で色味らしきものは感じられませんでした。

香りは、梨のような、濃厚な蜂蜜のような甘い香りです。

大信州「掟破り」生の感想(味)

味は最高です。とても濃厚な甘口で、梨と濃厚なハチミツが合わさったような雰囲気。

強い甘味とコク、でもしつこくなく、むしろキレが良い印象も。

また、奥に見え隠れする酸味も絶妙。

常温まで温度を戻すと、とろっとした印象で杏を思い出しました。

簡単に言うと超絶美味しい(私好み)です。

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大信州「秋の純吟」

大信州「秋の純吟」の瓶

続いて、秋の純吟です。

秋らしい、温かみのあるラベルですね。秋と言えば「ひやおろし」ですが、特にそのような記載はありません。

大信州「秋の純吟」のスペック

項目情報
種類純米吟醸酒
精米歩合59%
原料米長野産契約栽培米「ひとごごち」100%
アルコール度数16%

ひとごこちは長野県でつくられた酒造好適米ですね

大信州「秋の純吟」のこもあき評価

大信州「秋の純吟」のラベル
香り
軽やか
華やか
甘味
軽快
濃厚
酸味
軽い
強い
旨味
軽い
強い
辛味、苦味
軽い
強い

大信州「秋の純吟」の感想(色と香り)

大信州「秋の純吟」の色

色は、やや琥珀色やブラウン色を感じますが、ほぼ透明に近い色合いでした。

香りは、メロンを思い出す甘い香りです。

火入れ感を感じさせないとても華やかな香りです。

大信州「秋の純吟」の感想(味)

甘さ控えめでスッキリと飲みやすい印象です。

「ひやおろし」ではなさそうですが、秋のお酒らしい丸みのある味わいです。

まるで生酒のように口に広がる香り(含み香)が強いのが印象的です。

苦味が少ない印象でしたが、開封後しばらくたつとお酒らしい苦みが少し顔を出しました。

「香月」純米吟醸(中汲み槽場直取り)生

大信州「香月」の瓶

続いては、大信州の冠は持っていませんが、「香月」純米吟醸(中汲み槽場直取り)生を紹介します。

「香月」は「コウヅキ」と読みます。

日本酒を搾る順番は「荒走り」「中汲み」「責め」に大別できますが、今回の日本酒は中間の中汲みで、最も品質が良いとされています

「香月」純米吟醸(中汲み槽場直取り)生のスペック

項目情報
種類純米吟醸酒(生)
精米歩合49%
原料米契約栽培米 100%
アルコール度数16%

槽場直取りの中汲み・・美味しい予感しかしませんね

「香月」純米吟醸(中汲み槽場直取り)生のこもあき評価

大信州「香月」のラベル
香り
軽やか
華やか
甘味
軽快
濃厚
酸味
軽い
強い
旨味
軽い
強い
辛味、苦味
軽い
強い

「香月」純米吟醸(中汲み槽場直取り)生の感想(色と香り)

大信州「香月」の色

色は、やや琥珀色やブラウン色を感じ、また、滓(おり)が微かに残っていて白っぽくなっています。

香りは、メロンを思い出す、とても華やかな甘い香りで、口に含むと、口の中に香りが広がるようです。

今回の日本酒は「槽場直取り」ですので、滓が残っていたのですね

「香月」純米吟醸(中汲み槽場直取り)生の感想(味)

とてもフレッシュなお酒。

サラッとした、やや控えめな甘さですが、甘さは口の中に長く残る印象でした。

例えるならライチの様な甘さ。

なお、フレッシュなお酒独特の苦みを持っていて、キリリと締めてくれます。

開封後数日経過すると、円やかさが増して、苦みはあまり感じなくなりました。

大信州「香月」の滓
底にはやや滓が貯まっていました

まとめ

大信州の掟破り生のキャップ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

大信州酒造の日本酒を紹介させていただきました。

私は、日本酒の道へは香りから入りましたので、飲み始めのころに随分購入させていただいた銘柄の一つがこの「大信州」です。

まだまだ、沢山飲んで、皆さんに紹介していきたいと思います。

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たまも日本酒の沼に落ちるわ

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