私は、中古パソコン(HP Compaq Elite 8300 SFF )をベースとして、格安ゲーミングPCを構築しています。
現在は、主にブログ執筆に使用していますが、Windowsの起動に時間がかかること、また、起動後に安定してアプリケーションを動かせるまでに、さらに時間が必要となるので苦労していました。
また、Windowsのアップデートがあると数時間動作が重くなったり、さらに再起動にも時間がかかるなどの問題があり、HDDからSSDに換装することを決めました。
本記事では、スリムPCユーザー視点での、「SSD購入前の確認事項・注意点」、「換装のためのSSDの選び方」、「HDDデータのクローン方法」、「スリムPCへの組込・注意点」について整理しています。
HDD→SSDに換装するPCのスペック
はじめに、今回SSDを組込むパソコンの仕様について紹介していきます。
基本構成・スペック
項目 | 仕様・性能 |
---|---|
ベースPC | HP ConpaqElite 8300 SFF |
CPU性能 | Intel Core i5 3570 3.4GHz |
RAM | PC3 12800 4GB 2枚 |
グラフィックボード | MSI GeForce GTX 1650LP |
上の表のとおり、HP(Hewlett-Packard)のスリムパソコンをベースとして、グラフィックボードを組み込むことでゲームが楽しめる環境としています。
このパソコン構成の詳細はこちら
中古スリムPCの入手方法
私は下のリンクの「ジャンクワールド」で4年前に購入しました。当たりはずれもある可能性もありますが、私のパソコンは3年半もの間、安定して動作しています。
なお、新たに購入する場合はSSDに換装済みのモデルもありますので、そちらがおすすめです。
SSD購入前の確認事項・注意点
SSDを購入する前に確認しておきたい点について、スリムPCユーザー視点でまとめました。
空きドライブベイの確認
スリムPCは、小さな筐体にマザーボードや各種ドライブ等を組み込んでいますので、空いているドライブベイが無いなんて場合もあります。
上の写真は私のPC(HP ConpaqElite 8300 SFF)ですが、フロントベイにはDVDドライブ(3.5インチベイ)、カードリーダー(2.5インチベイ)が設置されています。
どちらかを取り外して、SSDを設置することはもちろん可能ですが、中古で購入したPCですのでフロントに設置できるカバーがありませんので、見た目が悪くなってしまうため、旧HDDを取り外してSSDを設置することとしました。
既存のHDD設置状況の確認
HDDから、SSDに換装が可能かどうかを確認するため、一度HDDの設置状況を確認しておくことをおすすめします。
HP ConpaqElite 8300 SFFの場合
HP ConpaqElite 8300 SFFのHDDは、上の写真(矢印の部分)のように特殊なネジと金具で、筐体に固定されていることが分かりました。
私の場合は、空いているドライブベイがなかったので、このHDDを取り外して、そこにSSDを設置することが必要です。一般にSSDドライブは、2.5インチですので、2.5インチから3.5インチに変換するマウンタ(アダプタ)が必要になってきます。
マザーボードとの接続コネクタを確認
よほど古いパソコンじゃない限り大丈夫なのですが、念のためマザーボードとの接続(インターフェイス)がシリアルATA(SATA)であることも確認が必要です。
市販されている内蔵型SSDドライブはほぼ2.5インチのSATA接続ですので、以降はSATA接続の内蔵型SSDとして説明していきます。
特殊なネジについて
HDDは「特殊なネジと金具で筐体に固定されている」と前記しましたが、特殊なネジの写真はこちらです。
このネジは、T15のドライバーで回すことが出来ました。
このような特殊ドライバーを使用する機会が多いのであれば、セットを購入することをおすすめします。(リンクは一例です。セットを選ぶ際には必ずT15が含まれているか確認してください)
換装のためのSSDの選び方
SSDの購入を決めた方は、どれを購入するのか迷うことと思いますので、SSD選びの際の主なチェックポイントを整理していきます。
SDD選びの主なチェックポイント
主なチェックポイントは次の4点になりますので、参考にお知らせします。
- SSDの容量
- SSDの評判を調べる
- 内蔵型のSATA接続のSSDであること
- メーカー製クローンツールの有無
SSDの容量について
クローンをするので、元のHDDよりも容量が大きい方が安心です。
システムデータ以外は別のドライブに保存してる場合など、色々と条件が違いますので、自分にあったものを選択してください。
SSDの評判を調べる
通販でSSDを購入する場合は、良く知らないメーカーの商品が激安で販売されている場合もありますので、評価を確認するのが基本です。
基本的には、トラブルを避けるため信頼できるメーカーとするのが良いでしょう。
内蔵型のSATA接続のSSDであること
流通しているのはほぼSATA接続と思いますので心配ありませんが、誤って外付けのSSDを購入してしまわないように注意してください。
見た感じ、似ているものもありますので。
メーカー製のクローンソフトのありなし
SSD購入後、新たにシステム構築する場合は不要ですが、現在の環境をそのまま引き継ぎたい場合には、クローンソフトが必要となってきます。
クローンソフトは、「フリーソフト」、「有料ソフト」、「SSDメーカーが提供するソフト」があります。フリーソフトは購入したSSDとの相性もありますし保証もないので、クローンを前提に購入するのであれば、クローンソフトを提供しているメーカーの商品を購入するのがおすすめです。
有名どころでは、クーシャル、トランセンド(他多数)のメーカーから提供されています。
なお、私が購入したキオクシア(東芝)のクローンソフトは見つけられませんでしたので「AOMEI Backupper」を使用してクローンを行いました。
HDDデータのクローン方法(PCとの接続方法)
SSDの購入後は、既存のHDDのデータを複製(クローン)し、SSDに移す必要があります。
このため、パソコンの筐体に取り付ける前に、外付けSSDのようにパソコンと接続する必要があります。
PCとの接続方法
パソコンとSSDを接続する方法を2パターン紹介します。
HDD・SSDドライブケースで接続する方法
上の写真もそうなのですが、手持ちで2.5インチHDD(又はSSD)を外付け化できるケースを持っているのであれば、そちらを活用して接続することが出来ます。
もちろん、ケースはSATA接続であることが前提です。
SATA – USB 変換ケーブルで接続する方法
ケースを活用するよりもお手軽な、SATAとUSBの変換ケーブルも市販されておりますので、新たに購入する方はコチラがおすすめです。
クローン方法
クローン方法については、使用するソフトにより違います。
また、パソコンと接続が出来てしまえば、クローンソフトで簡単にクローンを作ることが出来ますので、説明を省略します。
スリムPCへの組込・注意点
スリムPCの3.5インチベイに、2.5インチのSSDを装着するための方法・注意点について整理しています。
2.5インチ → 3.5インチ変換マウンタを使用
2.5インチのSSDを3.5インチベイに設置するため、変換マウンタを使用します。
マウンタは基本的には何でも良いのですが、私のパソコン(上の写真)のように、少々特殊な設置方法となる場合は、がっしりとしたマウンタを選ぶことをおすすめします。
HDDを固定していた特殊ネジは再利用
私のパソコンのように、HDDを固定していた特殊なネジがある場合は、SSD設置時に特殊なネジの再利用が必要です。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本記事のまとめとして、スリムPCにSSDを設置する場合に行うことを整理しました。
- 事前にSSD設置場所を確認、決めておくとよい。
- SSDを購入する場合は、クローンソフトを提供しているメーカーがおすすめ。
- クローンのためSSDとPCを接続する方法を決めておくとよい。
- 3.5インチベイに設置する場合は、マウンタが必要。
- 筐体を開封したついでに、ほこりなどを清掃する。